ホッキョクギツネ
ホッキョクギツネは、カナダ、アメリカ、グリーンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの北極圏や高山ツンドラ地帯に生息する小型のイヌ科の動物である。冬になると、ほとんどのホッキョクギツネが、過酷な気温から身を守るために、厚く白い毛皮で身を守る。夏になると、体毛は茶色か濃い灰色になり、下部は淡い色でかなり薄くなる。ごく一部の個体は、冬でも夏でも茶色のままで、ブルーモルフと呼ばれる。ホッキョクギツネは、丸みを帯びた広い耳、小さな琥珀色の目、小さな黒い鼻が特徴である。肩高 25 ~ 30 cm で尾の長さが 25 ~ 35 cm である。オスの頭胴長は 46 ~ 68 cm、体重 3.2 ~ 9.4 kg で平均 3.5 kgである。メスは若干小さく、頭胴長は 41 ~ 55 cm、体重 1.4 ~ 3.2 kg で平均 2.9 kg である。
ミナミシロサイ
ミナミシロサイは、アフリカ南部 (南アフリカ、ナミビア、ジンバブエ、ケニア、ウガンダ、ザンビア) に生息する大型の有蹄類である。体が大きく、厚い灰色の皮膚をしている。2 本の角があり、前部の角は後部の角よりもはるかに長い。頭部はほぼ直方体で、鼻は四角である。頭のてっぺんに突起した耳があり、首の付け根には頭を支える筋肉でできたコブがある。オスは、体長 3.7 ~ 4 m、体高 170 ~ 188 cm、平均体重 2300 kgである。メスは、体長 3.4 ~ 3.65 m、体高 160 ~ 177 cm、平均体重 1700 kgである。
ミーアキャット
ミーアキャットは、群れで生活するマングースの一種で、アフリカ南部のサバンナや半砂漠の地下に複雑な巣を作って生息している。家族の群れで生活し、「真社会性」があると考えられている。つまり、社会的な組織化が進んでおり、群れのメンバーはグループ内での役割がはっきりと決められている。平らで尖った頭を持ち、顔は砂色で、目と耳は黒い。背中には灰色と黄色の斑点模様の毛があり、尾の先端は黒く、尖っている。四足歩行で移動するが、警戒するときは後ろ足で独特の姿勢をとる。頭胴長は 24 ~ 35 cm、体重は 620 ~ 970 g である。メスの方がオスよりも体重が重い傾向がある。ミーアキャットは現在絶滅の危機に瀕してはいない。
フェネック
フェネックは、サハラ砂漠に生息する小さなイヌ科の動物である。背中、頭、尾の毛は砂色で、足、腹、顔の毛は白い。フェネックの最大の特徴は、非常に大きな尖った耳である。フェネックは、肩までの高さが 18 ~ 22 cm、頭胴長が 34~40 cm と非常に小さい。尾の長さは最大 25 cm、耳の長さは 9 ~ 10 cmである。体重は 0.8 ~ 1.9 kg である。オスはメスよりわずかに身体が大きい。フェネックは危機種とはみなされておらず、その個体数は不明だが、多数存在すると考えられている。
マレーグマ
マレーグマは、東南アジアの熱帯雨林に生息する、小型のクマ科動物である。こげ茶や黒の毛皮に、黄褐色の顔と鼻口、上胸にある目立つオレンジ色の三日月模様が特徴だ。幅広の頭部、筒形の突き出た鼻、小さな丸い耳をしている。オスとメスで外見に違いはないが、オスの方がメスよりも 10 ~ 20% 大きい。体長は 120 ~ 150 cm、体重は 27 ~ 65 kg。
テングザル
テングザルは霊長類の仲間で、ボルネオ島 (インドネシア、マレーシア、ブルネイ) の熱帯雨林、マングローブ林、湿地林に生息する。背中と頭頂部は暗いオレンジ色、胸と腹と上腕部は明るいオレンジ色、下半身と脚と腕はグレーの毛皮に覆われている。オスは特徴的な細長い鼻が唇の上までぶら下がっている。オスほど顕著ではないものの、メスも霊長類の中ではかなり目立つ鼻をしている。オスとメスの大きさは異なり、オスの平均体長は 66 ~ 76 cm、体重 16 ~ 22.5 kgであるのに対し、メスの体長は 53 ~ 62 cm、体重 7 ~ 12 kgである。
マレーバク
マレーバクは東南アジアの熱帯雨林が原産の哺乳動物である。頭、肩、前脚、後脚が黒色、胴体中央部と臀部が白色をしている。ずんぐりした体型で、物をつかむことができる鼻が特徴的だ。体長は 1.8 ~ 2.5 m、体重は 250 ~ 540 kg。メスはオスよりも少し大きく、10 ~20% 重い。
ドール
ウスリードールはインド、ネパール、中国、バングラデシュ、ミャンマー、タイの森林、草原、ツンドラに生息し、ドールの亜種の中で最も大きい。赤い毛皮に白い下腹部をしており、鼻先は短い。夏毛と冬毛があり、冬毛の方が分厚く鮮やかな赤色をしている。頭胴長は 88 ~ 113 cm、尻尾の長さは 41 ~ 50 cm、肩高は 45 ~ 55 cm。性別で大きさに違いはないが、オスの体重が 15 ~ 20 kgであるのに対し、メスの体重は 10 ~ 13 kgと、オスの方がメスよりもかなり重い。
ウンピョウ
ウンピョウは、東南アジアの森林や草原に生息する樹上棲の中型ネコ科動物である。黄色やグレーの毛皮は、大きな黒い網状の斑紋で覆われている。頭部、脚、尻尾は黒いぶち模様や縞模様をしている。体長は 69 ~ 108 cm、尻尾の長さは 61 cm ~ 91 cm。オスの方がメスよりも大きい。体重は 11 ~ 23 kg。
ビントロング
ビントロング (別名ベアキャット) は、南アジアと東南アジアの森林に生息する哺乳動物である。長くがっちりした胴体に、比較的短く幅広の脚をしており、ゴワゴワした黒い毛に茶色の顔、先端が白くなった丸い耳を持つ。メスはオスよりも約 20% 大きい。頭胴長は 71 ~ 91 cm、尻尾の長さは 56 ~ 91 cm。オスの体重は 9 ~ 20 kg、メスの体重は 11 ~ 32 kg。